【香港デモ】位置情報アプリ「HKmap.live」をAppleが削除し、問題になる。

お疲れ様です。
うみんちゅ(@u_mintyu)です。

現在、国際的に注目されているニュースのひとつである「香港デモ」。
香港国民の熱量が非常に大きく、警察の対応により国民が負傷するなどして多くの注目や批判を集めています。

今回は、この香港デモに係るIoTニュースについて記事を書きました。

I太郎
I太郎

過熱したデモの様子が日本でもニュース報道されていたよね。

T之助
T之助

2019年6月9日に逃亡犯条例に反対するために開かれたデモが発端となっていますが、香港デモは現在でも熱は冷めていません!

2019年6月16日には「逃亡犯条例の改正撤回」と「行政長官の辞任」を求めた香港国民がなんと約200万人も参加しています。
これは香港国民の3~4人に一人は参加している計算となり、これだけでもデモの熱量が伝わってきます。

デモ参加者が利用していたアプリ「HKmap.live」

デモに参加している人々は、香港政府や香港警察による過激な対応(弾圧)から逃れるために、「HKmap.live」というスマートフォンアプリを使用しています。


このHKmap.liveとは、警察やデモ隊の位置をクラウドソーシングで把握することができる地図アプリケーションです。

デモに参加することで弾圧による負傷や逮捕などのリスクが発生するため、市民は自分の身を守るために様々な防御策を講じています。

そのひとつが、警察の位置を把握するためのアプリケーションというわけですね。

T之助
T之助

警察からの追跡を防ぐため、電車ではICカードを利用しない等の工夫をしているそうです。

Apple社がApp StoreからHKmap.liveを削除

HKmap.liveがApp Storeでリリースされた直後、中国政府(中国の報道機関)からAppleに対して「Appleは香港の暴徒の暴力を支援するのか?」という抗議声明が発表されました。

これをうけたAppleは、App Storeから同アプリを削除。

アプリを削除した件については「香港の警察と住民を危険にさらしていることがアプリを削除した理由」としており、アプリにより警察の居場所を特定することで警察が襲撃されたり、警備の薄い場所を狙っての犯罪行為を助長しかねないという見解でした。

I太郎
I太郎

アプリを悪い使い方する人がいるってことかな?

たしかに、警察を待ち伏せして襲撃するといった使い方ができるかもしれません。
しかし、このアプリが開発された目的はあくまでデモ参加者を過激な弾圧から助けるためなはずです。Appleが指摘した使用用途での開発はされていませんでした。

これに対して、アプリの開発者は「HKmapアプリが、警官に対する待ち伏せ攻撃や警官の安全性の毀損のために使われ、犯罪者が警官のいない場所を知って犯行に利用しているという説には証拠がまったくない」とAppleの見解に否定的な意見を申し立てました。

さらに、「HKmap.live以外にも、通勤者が交通カメラや警官を避けるためなどに利用しているアプリ(クラウドソースの情報や投稿があるアプリ)が存在するが、それらのアプリは変わらずにApp Storeにある。」と主張しています。

T之助
T之助

カーナビアプリの「Waze」などは変わらずにApp Storeでダウンロードできますね。
「Waze」も使用方法によってはAppleが主張する使い方ができてしまうかもしれません。

Appleのティム・クックCEOが本件について言及

上記の対応について、Appleのティム・クックCEOは全社員向けにメールを送信しました。
このメールは匿名者によって10月10日にPestbinへ投稿されました。
投稿されたメールはこちら(英語表記です)

クックCEOが言いたいことは
「アプリが提供する情報自体は無害だ」ということは認めている。
・多数のユーザーからアプリが悪用されているという報告を受けている。
・広範囲に及ぶアプリの悪用は、App Storeのガイドラインにも明らかに違反する。
・この決定は、ユーザーを保護する最善の方法だと信じている。
という感じですね。

I太郎
I太郎

実際にアプリが悪用されているという報告があったんだね。

T之助
T之助

しかし、開発者やこの決定に不満を持つ人々は、確認したがそんな事実はない。と否定しています。

米議員らがAppleの対応を批判

米国時間10月18日、米連邦議会の超党派の議員グループはティム・クックCEOに宛てた書簡の中で、HKmap.liveをApp Storeから削除した件について批判しました。

I太郎
I太郎

香港だけではなく、自分の国の人からも批判されちゃったんだ。

この書簡には、「中国政府の意向をくんでHKmap.liveを削除したAppleの決断を非常に残念に思う」と前置きをしたうえで、「Appleが決断を撤回し、市場アクセスよりも価値観(倫理観)を優先して香港の勇敢な男女を支持することを強く求める」と記載されています。

書簡に署名しているのは、民主党上院/民主党下院/共和党上院/共和党下院の議員らです。

※リンク先は書簡を記載したTwitterの投稿
https://twitter.com/jacknicas/status/1185278070162259968?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1185278070162259968&ref_url=https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Farticle%2F35144209%2F

まとめ

香港デモは深刻な問題であり、一刻もはやく平和的な解決が望まれることではありますが うみんちゅ的なポイントは、企業の決定が国際問題を左右する事態に発展している点です。

Appleの今回の対応については、さまざまな憶測や意見が飛び交っていますが
マーケットとしては最大規模の中国が相手なので、売り上げに響くことを気にして中国の意向をくんだのではないかという批判が多数です。
正直なところ「当たらずとも遠からず」ではないでしょうか。

過去にはVPNアプリを中国App Storeから削除したり、iOSアップデートの際に文字入力(キーボード)から香港の国旗を削除したりと、Appleは何かと中国を気にした動きを見せているのも事実です。

T之助
T之助

それだけ、中国は大きなマーケットだということですよね。

ひとつのIT企業の決定が自社都合では収まらず、国際的な問題になるということはIT技術が世界に浸透しきっている証明だと思います。(Appleという企業規模だからではありますが)

Apple、Googleなどは、もはやインフラといっても過言ではないレベルで人々の生活に溶け込んでいますよね。
今後の世界情勢や社会情勢を知るうえで、上記のような大企業の意向はマストでチェックすべき事柄のひとつでしょう。

以上、今回は香港デモに係るITニュースをまとめました!
それでは皆さん、よいITライフを!

最新情報をチェックしよう!